WIRE-FRAME ex
2021
EXHIBITION DIRECTION/SIGN DESIGN
主催   株式会社アルナ荒川技研工業株式会社
協賛   アイティーエル株式会社
参加作家 野老朝雄(美術家)、長岡勉(建築家・デザイナー / 株式会社POINT 代表取締役)、四方謙一(美術家)
企画   三星安澄
写真   阿部良寛
AD&D  三星安澄
アルナから発売されている「DUO」ができたとき、中のパーツを提供してもらっている荒川技研と話しをしていて「この製品を伝える展覧会をしましょう」ということになった。いつかこのような企画をしたいと考えていたので、開催自体は決定したものの、問題はだれにこの展覧会に参加してもらうかだった。通常、額縁は作品にあわせて選ばれる存在。今回は額縁が先なので、これに合うような作品を作ってもらわないといけない。この通常とは逆のプロセスを楽しんでもらえる作家となると、なかなかに選定が難しい。熟慮の結果、お願いしたのは、荒川技研の本社設計の際に関わりのある野老朝雄さんと、四方健一さん、そして個人的な思いとして長岡勉さん。この3人なら面白く展開してくれるのではと思った。3人の理解や観察はやはり素晴らしく、3人とも額の特徴をそれぞれに読み解き、それぞれに自分の作風と結びつけた素晴らしい作品を展示してくれた。なにより、途中段階での作品の見せ合いがとても楽しそうで(もともと三人とも仲良し)、少し羨ましかった。結果として展覧会自体は多くのお客さんに見に来てもらうことになり、「額」という存在の面白さ、豊かさを気づいてもらうきっかけを作ることができたと感じる。羨ましいと感じた僕は入り口の看板でなんとかしようと思い、「DUO」の別の側面を提案するサインを作り、4人目の作家として静かに参加させてもらった。

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